深夜、痛みの変化に気づいた夜

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深夜の小さな変化

その夜は、深夜の時間帯でした。

病棟は比較的落ち着いていて、
大きなトラブルもなく、静かな時間が流れていました。

そんな中で、
ある患者さんの様子に、少しだけ違和感を感じました。

「痛みが変わった」

そう訴えられたのです。

強い痛みではない。
でも、これまでとは少し違う。

その変化が、気になりました。


その時の私の気持ち

最初に感じたのは、心配でした。

「この変化は、どこまで考えるべきだろう」

急変につながるものなのか。
それとも一時的な変化なのか。

すぐに答えが出るものではなく、
その場で考えながら関わっていました。

大きな変化ではないからこそ、
判断が難しいと感じました。


痛みの経過の中で感じたこと

その方は、これまでも痛みを繰り返していました。

痛み止めを使用すると、
一時的には落ち着く。

けれど、時間が経つとまた痛みが出てくる。

その繰り返しでした。

薬剤の種類や効果によって、
体への負担も変わってきます。

だからこそ、
できるだけ負担が少なく、
その人に合った疼痛ケアをしたい。

そう考えながら関わっていました。


振り返って考えたこと

その方は、
ご自身で痛みの程度を話すことができる方でした。

それは、関わる上でとても大きな手がかりでした。

一方で、
もし苦痛が強くなり、
言葉で伝えられなくなったらどうするのか。

そのとき、何を指標に判断すればいいのか。

その点には、迷いもありました。

表情、動き、呼吸、反応。
いくつかのサインはありますが、
どこまでを「変化」と捉えるかは簡単ではありません。

痛みの原因は、体、心、環境など

どれか一つではなく、
いくつかの要素が重なっている可能性もある。

そのことを改めて感じました。


深夜だからこそ感じる難しさ

深夜の時間帯は、
医療者の人数も限られています。

すぐに大きな判断をすることが難しい場面もあります。

だからこそ、

  • 今できる観察を続けること
  • 小さな変化を見逃さないこと
  • 必要なときに相談できるようにすること

そのバランスが大切だと感じました。


最後に

大きな変化ではなくても、
「いつもと違う」という感覚は、
看護の中で大切なサインのひとつだと思います。

その場でははっきり分からなくても、
振り返ることで意味が見えてくることもあります。

今回も、
明確な答えがあったわけではありません。

それでも、
その違和感に立ち止まったこと。

そして、
その人にとっての痛みを考え続けたこと。

その時間には意味があったのではないかと感じています。

もし同じような場面に出会ったとき、
あなたは何を手がかりに判断しますか。

その問いを持ちながら、
また次の現場に向かいます。