新人看護師と夜勤をして、チームで働くことを考えた

新人看護師と一緒の夜勤

ある夜勤で、新人看護師と一緒に勤務することがありました。

夜勤は看護師3人。

夜間でも救急から入院患者さんが来る病棟なので、どんな患者さんが入院してくるのか、どのような状態変化が起こるのか、その時になってみなければ分からないことがあります。

その日は、夜間入院が多い夜勤でした。

夜勤が始まったときから、

「今日は無事に夜勤を終えられるだろうか」

そんな思いがありました。


本当は、ゆっくり指導したかった

新人看護師との夜勤ということで、本当は一つひとつの業務を確認しながら、ゆっくり指導できればと思っていました。

「なぜこの対応をするのか」

「こういうときはどう考えるのか」

そんなことを伝える時間も作りたかった。

でも、実際の夜勤は、そう簡単にはいきませんでした。

夜間入院が続き、入院患者さんへの対応が必要になります。

トイレ介助などの日常的なケアもあります。

患者さんの状態が変化しないか、急変が起きないかという緊張も続きます。

一つの業務を終える前に、次の対応が必要になる。

新人看護師にゆっくり説明する余裕は、ほとんどありませんでした。


それでも、こまめに声をかける

そんな状況だったからこそ、できるだけこまめにコミュニケーションを取ることを意識しました。

「今、何をしている?」

「困っていることはない?」

「次はこれをお願いしても大丈夫?」

そんなふうに声をかけながら、状況を確認していきました。

新人看護師にとっては、分からないことがあっても、忙しい状況では聞くことをためらってしまうこともあると思います。

だからこそ、こちらから声をかけることも必要だと感じました。


新人だからではなく、チームの一員として

夜勤が忙しくなると、

「新人だから、できることを任せる」

という考え方だけでは、うまくいかないことがあります。

もちろん経験や技術に応じて、任せられる業務には違いがあります。

でも、その人ができることを考えながら役割を持ってもらうことはできます。

入院対応をする人。

患者さんのケアをする人。

周囲の患者さんの状態を確認する人。

それぞれが自分の役割を担いながら、必要なときには助け合う。

そうすることで、チームとして夜勤を進めることができます。


休憩を取ることも難しかった

その夜は、夜間入院が多かったこともあり、休憩を十分に取ることができませんでした。

新人看護師は休憩を取ることができましたが、私を含めた2人は休憩を取ることができないまま、一晩が過ぎました。

本来であれば、できるだけ3人が休めるように調整したかった。

でも、その時の患者さんの状況や入院対応などを考えると、思うようにいきませんでした。

夜勤を終えて振り返ると、

「もう少し早く調整できなかっただろうか」

という思いも残りました。


それでも、患者さんの安全を守る

夜勤では、入院対応だけをしていればいいわけではありません。

今いる患者さんの状態にも目を向ける必要があります。

トイレに行きたい患者さんがいる。

状態が変化する患者さんがいる。

急変する可能性を考えながら観察する。

その一方で、新しい入院患者さんを受け入れる。

やるべきことは次々に出てきます。

忙しいからこそ、

「今、何を優先するべきか」

を考えなければなりません。

そして、その中心にあるのは、やはり患者さんの安全なのだと思います。


指導と実践は、いつも同時にできるわけではない

今回の夜勤では、思い描いていたような丁寧な指導はできませんでした。

でも、それがすべて「できなかった」で終わるわけではないと思っています。

実際の忙しい夜勤の中で、

どう優先順位を考えるのか。

どう声をかけるのか。

どう助けを求めるのか。

どのタイミングでフォローするのか。

そうしたことを一緒に経験することも、チームで働くことを学ぶ機会になるのだと思います。


無事に引き継げた安心感

長い夜勤が終わり、次の勤務者へ引き継ぐことができました。

大きな問題なく、一晩を終えることができた。

そのことに、ほっとしました。

夜勤中は、

「このまま無事に朝を迎えられるだろうか」

という緊張が続いていました。

だからこそ、無事に引き継ぎを終えたときには、大きな安心感がありました。


振り返って感じたこと

今回の夜勤を振り返って感じたのは、

どのような状況でも、チームとして協力し、それぞれが役割を発揮することの大切さです。

新人看護師がいるからといって、いつも余裕を持って指導できるわけではありません。

忙しい夜勤では、指導する側も余裕がなくなることがあります。

それでも、こまめに声をかける。

困っていないか確認する。

できることを任せる。

必要なときにはフォローする。

そして、自分自身も助けてもらう。

こうした積み重ねが、チームとして働くことにつながるのだと思います。


次の夜勤に活かしたいこと

次に新人看護師と夜勤をするときには、今回の経験を活かして、

「最初に役割を確認する」

「忙しくなる前に声をかける」

「新人だからと任せきりにしない」

「困ったときに相談しやすい雰囲気をつくる」

ことを意識したいと思います。

そして、忙しい状況になったときには、完璧に指導することよりも、まず患者さんの安全を守ることを優先する。

そのうえで、落ち着いたときに振り返り、次の学びにつなげていきたいと思います。


最後に

夜勤は、予定どおりに進むとは限りません。

急な入院が入る。

患者さんの状態が変化する。

トイレ対応が重なる。

急変が起こらないかという緊張が続く。

そんな中で、すべてを完璧にこなすことは難しいと思います。

だからこそ、

一人で頑張るのではなく、チームで支えること。

新人であっても、経験のある看護師であっても、それぞれができることを担うこと。

そして、必要なときにはお互いに助け合うこと。

今回の夜勤では、ゆっくり指導することはできませんでした。

それでも、3人で協力して夜勤を終え、次の勤務者へ引き継ぐことができました。

その安心感を忘れずに、次の夜勤では今回の経験を活かしていきたいと思います。